ひろきちのブログ

読書の備忘録として活用しています。

「舟を編む」の感想

 

舟を編む (光文社文庫)

舟を編む (光文社文庫)

 

 目的

職場の尊敬する上司からのオススメ。きっと新しい発見があるだろうとワクワクする気持ちで読了

 

感想

※ネタばれ注意

久しぶりの小説。そして上司のオススメ。だからこそ、一気に読み上げることができた。「舟を編む」は聞いたことはあった。しかし、勝手に時代小説のように決めつけていて興味の対象ではなかった。そのため、「編む」という言葉に編集をする意味があるのも知らなかった。

内容を一言で表すと、“辞書を創る”。こんな一言で終わらせるのはもったいないぐらい面白い。以下感想。

「大渡海」という辞書を作るため15年間もの月日をかけている。なぜここまで全員が辞書作りに打ち込めたかというと、主人公である馬締(まじめ)の、辞書や言葉に対する情熱が狂気の沙汰であるからだ。だからこそ嘘偽りがない、彼の想いに共感者が現れ、情熱に情熱で応えていくのである。

本書を通じて得た気づきは次の3点

  1. 強力なビジョンがあり、ビジョンに向け行動を続けていれば共感者が現れる
  2. 情熱は着火できる
  3. 言葉の奥ゆかしさ

普段何気なく使っている言葉。言霊というように、言葉には意味があり、大切に使いたいと思えるようなオススメの1冊。しっかりと言葉の本質を捉え、発信をしていきたい。